時間とは命そのものである。

written by 砂塒雁治サトヤガンジ

創作とは単調な作業の総体である

 

ツクールフォーラム・アドベントカレンダー2018に寄せて

 

2019.01.08追記

補足としてyoutube動画を用意しました。

 

ツクールMVは画期的なゲーム制作用のアプリケーションだ。 一人でもゲームを制作できる可能性を提供してくれるのだから。

 

創作物はすばらしい。感動や充実感や喜びを与えてくれる。人生と生活に艶を与えてくれる。

だがしかし。何かを作る作業というのは、想像を絶するほどに単調であり、感嘆に値するほどに地味である。という事実を無視してはならない。
永遠にも思える時を越えて構築したゲームが、ほんの数十時間で消費されてしまう現実を何度目の当たりにしてきたことか。

ツクールMVを使ってゲームをつくることも、ご多分に漏れず、だ。

同じ操作の反復。コピペ。コピペ。コピペ。デリート。イベントエディタ開いて、あ、やっぱりプラグインの設定してから・・・あー、スキルの設定も見直して、データベース開かなきゃ・・・

画面を開いては閉じて、開いては閉じて、クリックして、消して・・・

そんな単調な作業、反復動作から、精神、肉体、時間を(ある程度)解き放ってくれる頼れる相棒がいる。

その名も「キーボードショートカット!(ホットキーと言ったりもする)

そしてツクールMVにもショートカットがある。

あるのだが・・・

 

ツクールMVのショートカットに泣く

 

ショートカットにとって僕が重要視するのは、以下の点である。

  • ショートカットに割り当てられる項目の数が多い。
  • ショートカットのキーを自分で割り当てできる。
  • 連続したショートカットを記録できる。(マクロやアクションと呼ぶこともある)

ツクールMVがかろうじて対応しているのは、少ないながらもショートカットがある点だけである(泣)

キーの割り当てや変更はできない。(今後のアップデートで対応予定だったような?)
マクロ(アクション)はもちろんない。(泣)

・・・あきらめるしかない、のか・・・

いや!まだ救いはある!
ショートカットがないのなら!
登録ができないのなら!
アクションがないのなら!

自分で無理やりぶっこんじゃえばいいじゃん!

AutoHotKey使ってさぁ!!

 

AutoHotKeyに救いを

 

AutoHotKeyは、Windows専用のユーティリティーソフト(という名のスクリプト実行エンジン)である。Macユーザーのツクラーのかたゴメンなさい!

このソフトに出来ることは多岐にわたる。全体像の解説をしていたら冗談抜いて東京五輪が終わるので、 ツクールMVで実現したいショートカットの実装という部分に絞って解説していく。

ずばり、自分の好きなキーの組み合わせのショートカットとアクションを自作できる!という部分のみだ!

さっそく、AutoHotKeyのインストールから始めよう。

大丈夫。簡単だから!

ここをクリックしてダウンロード!

手順は以下の画像を参考にしてほしい。

ダウンロードしたexeファイルをクリックする。

セットアップを促すダイアログがでるので、オレンジ枠部分をクリックしてインストール。終わったら、Exitというボタンをクリックしよう。

 

経験に勝るものなし

 

経験者は語る。
聞かなくていい。見なくていい。

経験しろ!!と。

プログラムやスクリプトも一緒だ。
全てを知らねば何もできないわけではない。

僕のレベルだって泣くほど低い。AutoHotKeyを手足のように使いこなしているプロフェッショナルなプログラマーに比べれば、草も生えないレベルである。
それでも便利に使える部分もあるのだ。完璧主義は捨てて、いいとこ取りだ!

僕の独断と偏見で、よく使うコマンドやメニューのショートカットを組んでみた。
キーの押しやすさは人それぞれ違うので、後から調整して自分仕様にカスタマイズしてみるのも良いだろう。

 

RPG_MV←ここをクリックしてショートカットファイルをダウンロード!

 

RPG_MVをダウンロード後解凍すると、RPG_MV.ahkというファイルが確認できるはずだ。


そのファイルを右クリックして、Run Scriptを実行しよう。

タスクバーに緑色のHのアイコンが表示されれば成功である。

ツクールMVを開いて、以下のショートカットが機能するかためしてみよう。

ショートカットキー 割当先 備考
S Enter
E Delete
W やりなおし
D マップモード
F イベントモード
A データベース
G プラグイン管理
R 保存してテストプレイ
Caps キャンセル メイン画面以外
Caps+Space 適用 メイン画面以外

このショートカットは、キーボードのホームポジションから極力動かずに各機能にアクセスするために組んだものだ。
※右手でマウス操作をする人向けの設定となる。

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ahkファイルとは

 

ahkファイルは、ただのテキストファイルである。

テキストエディタでルールに従って文字を記述して、拡張子をahkで保存しただけの代物だ。
この文字列を
AutoHotKeyが読み込んで、ショートカットを実行するのだ。

つまり、ahkファイルに書かれた内容を改変すれば、好きなようにショートカットを変更できる。拡張し放題なのである。

基礎の基礎だけを以下にまとめておくので、適宜参照しよう。

例として、保存してテストプレイをRに割り当てるためのスクリプトを見てみる。

r::
send, ^r
Sleep, 1000
send,y
return

スクリプト(文字列) 意味 備考
r:: Rキーを押したら :(コロン)2個は命令の境界。
::以下が実行内容となる。
send, ^r 送れ。Ctrl+Rキーに ^(キャレット)はCtrlを意味する記号。
ツクールのデフォルトショートカットのCtrl+Rに命令を送信している。
Sleep, 1000 命令待機。1秒 テストプレイを実行すると、保存確認のダイアログボックスが出ることがある。この表示を待つために命令を待機させている。
ミリ秒で指定。
1000ミリ秒=1秒という意味。
send,y 送れ。Yキーに。 Yキーを押すことで、保存の確認で「はいボタン」を押したことになる。
return 命令完了

このように、一つのキーで複数の命令を順に処理してくれる機能を組み込むことができるのが、AutoHotKeyの魅力なのだ。

スクリプトの基本ルール

 

〇::
send,□
return

という形が、スクリプトの最もベーシックな形だ。

以下はスクリプト内でよく使う記号である。

記号 対応キー
Atl
Ctrl
+ Shift
# Winロゴキー

Ctrl+AキーのショートカットをGキー送る場合は、

^a::
send,g
return

という記述になる。
Ctrl+aを押すと、gキーが押される。ということだ。

 

RPG_MV.ahkの編集

 

ダウンロードしたahkファイルを編集する場合は、タスクバーの緑のHアイコンを右クリックして、Edit This Scriptを選択しよう。

エディタが開くので、そこから好きに編集できるぞ。
もしエディタが開かなかったら、好きなエディタをプログラムから指定して実行しよう。
メモ帳で開くと、あるいは改行がなく視認性最悪の可能性があるので注意しよう。
おすすめは、ATOMやVisiual Studio Codeなどのプログラム用のエディタである。

スクリプトを見てもよくわからない場合は、差し当たりsend,の右側のキーを自分の押しやすいキーに変更するだけでもいいかもしれない。

終わったら上書き保存して、先ほどと同じようにタスクバーのHアイコンを右クリック。
今度はReload This Scripを選択しよう。
リロード(再読み込み)することで、変更後の命令が読み込まれる仕組みになっている。

 

※スクリプトを見てファンクションキーが{}で囲まれているのを不思議に思ったかもしれない。
僕もこのあたりのルールの理解が曖昧だ。
アルファベットキー以外のキーへ命令を送る場合は、この波括弧で囲むという理解でいるが、違うかもしれない。

AutoHotKeyのリファレンスページも充実しているので、突っ込んで知りたい方は参照してみてほしい。

AutoHotKeyリファレンスページへ行く

 

 

おわりに

自動化することで得られる恩恵は、時間の短縮に加えて、1日で使える脳の処理リソースの温存だと思っている。
できることなら、創造力やイマジネーションに脳機能の多くを振り分けたい。
そこにきて、AutoHotKeyは頼もしい相棒になってくれるはずだ。
僕とこいつはもう親友である。

ということで、駆け足だがこれでAutoHotKeyの解説は終わりにしたい。
自分でも理解が不十分な部分が多かったのはこの記事を書いて実感したので、再学習は必至だ。

このポストを読んでくれたあなたに、心からの御礼を。

どうもありがとう。

あなたの最高のツクールライフを願って。

砂塒雁治サトヤガンジ

 

【お知らせ】

現在、RPGツクールMVでドット絵2DRPGを制作しています。

そして、その活動を通してファンの方との交流、サスティナビリティ―の拡張を目的として、2018年7月にEntyというパトロンサービスにプロジェクトをローンチいたしました。

是非一度、遊びに来てください。 そして少しでも共感いただけたら、僕と一緒にゲーム制作の道をサポーターという形で歩いてみませんか。

下の画像をクリック頂ければ、プロジェクトページにつながります。

あなたのご来訪、心よりお待ちしております。

砂塒雁治サトヤガンジ

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